2004年05月26日
エプソン、カメラ付携帯電話用の表示コントロールLSI開発
最大300万画素に対応、製品のラインアップを拡充
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:セイコーエプソン

 セイコーエプソンは、次世代カメラ付き携帯電話に最適な、最大300万画素のカメラに対応する表示コントロールLSI「モビル グラフィック エンジン」の新製品「S1D13511」を開発、5月末から販売する。

 携帯電話市場で求められているカメラの高画素化、描画パフォーマンスの向上に対応したもので、ハードウェアエンジンを搭載することによりメインCPUの負荷を軽減することが可能になるとしている。サンプル価格(税込み)は3,500円。今後、製品のラインアップを拡充する。

 同S1D13511はピクセルプロセッサと呼ぶ画像処理エンジンを新たに開発して搭載したことにより、内部に持つSDRAM上の画像データに対し、容易に画像処理ができる。画像処理の内容は拡大/縮小、フィルター処理、JPEG処理(静止画像データ圧縮の国際規格)。

 従来の2次元グラフィックスエンジンをさらに強化(スプライト/アルファ ブレンディングを追加)したことにより、メインCPUの負荷を軽減しながらアニメーションやゲームの描画パフォーマンスの向上が実現するという成果を得たという。

 表示色数は256色、6万5,000色、26万色同時表示。カメラインターフェースは最大QXGA(約300万画素)、2系統。Hostインターフェースが16ビット汎用非同期CPUインターフェース(タイプ80/タイプ68)。LCDインターフェースがRGB、パラレル、シリアル。表示機能はハードウェアローテーション、オーバーレイ、任意サイズのウィンドウ表示などで、その他LEDコントロール用PWM(4ch)などがついている。