2004年05月31日
世界最大の染料会社ダイスター、米国投資会社へ売却
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF、バイエル

 BASF、バイエル、ヘキスト(アベンティス子会社)の3社は28日、3社合弁の繊維用染料会社「ダイスター」を米国の投資会社プラチナム・エクイティに売却すると発表した。BASF(30%)、バイエル(35%)、ヘキスト(35%)がそれぞれ全株を売却し、プラチナムが100%株主となる。

 ダイスターは1995年にバイエルとヘキストの合弁で設立され、2000年にBASFの繊維用染料事業を包含した。従業員は約3900人、2003年の売上高は約8億ユーロ。日本ではダイスター・ジャパンがバイエル、三菱化成ヘキスト、三井BASF染料各社の染料事業を継承している。

 親会社3社はそれぞれの中核事業に経営資源を集中するため本事業の売却を行うもので、これまでも業界2位のチバや3位のクラリアントが売却先として噂に上がったことがある。(両社とも否定)

 プラチナムはハイテク分野のM&A、事業運営を専門とする投資会社で、ロサンゼルスに本社を置き、1995年の設立以降、40以上の企業買収を行っている。