2004年06月01日
GE東芝シリコーン、タイ工場が本格稼動開始
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:GE東芝シリコーン、信越化学工業、東芝

 GE東芝シリコーン(本社:東京都港区、 熊谷昭彦社長)は1日、タイ・ラヨン県マプタプット地区のアジア工業団地に建設していたシリコーン製品製造工場が完成し、本格生産を開始したと発表した。生産能力は年産45,000トン、投資総額は約22億バーツ(約60億円)。5月31日、現地工場で開所式を行った。

 GE東芝シリコーンにとって新工場は、タイ初のシリコーン最終製品工場。また、太田事業所(群馬県)、上海工場(中国)、深セン工場(中国)、松江工場(中国)、マレーシア工場に続く、アジア6番目の製造拠点となる。生産規模では太田事業所に次いで第2位。
 
 タイ工場は、信越化学工業と折半出資してタイに建設したモノマー合弁工場「アジアシリコーンモノマー」に隣接しており、同社から中間原料となるシリコーンモノマー(シランモノマー/シロキサン中間体)の供給を受けて、液状、ゴム状、シーラント等の各種シリコーン製品を製造する。
 
 シリコーン製品の需要は、今後、東南アジア地域や中国、韓国、台湾、オーストラリア、ニュージーランドなど各地で高い伸びが見込まれ、用途も建築・住宅、電気・電子、自動車、パーソナルケア(化粧品、シャンプー・リンスほか)、ヘルスケアなど幅が広い。新工場の全生産高の9割以上は、タイ国外への輸出を見込んでいる。
 
 また、GE東芝シリコーンでは昨年バンコク市内に応用技術研究所を設立。急成長を続ける東南アジア市場に向けて、技術ニーズへの対応強化に取り組んでいる。
 
【シリコーン製品】
シリコーンとは、ゴム状、油状、樹脂状などさまざまな形態を持つ多機能素材で、ケイ素を主原料に生産する。優れた耐熱性、耐寒性、耐候性、さらに絶縁性、伝導性といった相反する性質を発現でき、さまざまな産業分野で幅広く使用されており、製品種類は約4000種にのぼる。

【新工場の概要】
(1)社名 :GE Toshiba Silicones (Thailand) Ltd.(GE東芝シリコーンタイランド社)
(2)代表者 :代表取締役 熊谷昭彦
(3)事業内容 :シリコーン製品各種(液状、ゴム状、シーラントなど)の製造
(4)工場所在地 :Asia Industrial Estate, Banchang, Rayong, Thailand
(5)敷地面積 :49ライ(約7.8ヘクタール)
(6)年産能力 :約45,000トン
(7)株主 :ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(51%)株式会社東芝(49%)
(8)従業員数 :約100名

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0601toshiba.doc