| 2004年06月03日 |
| 住友化学、情報電子材料事業を再編、強化 |
| 愛媛工場の液晶ポリマー設備、年産6,000トンに倍増 |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は3日、情報電子材料事業を戦略的に再編し、情報家電向け表示材料および電子部品材料分野に一層の資源配分を行うと発表した。今後、品質保証体制の充実や、情報電子分野の研究体制強化を図るとしている。 事業再編の主な内容は次のとおり。 (1)液晶ポリマーの愛媛工場の生産能力(年産3,000トン、他にグループ会社の田岡化学工業に同1,000トン)を漸次引き上げ、2006〜2007年には2倍の6,000トン体制を確立する。液晶テレビ用バックライト向けのボビン用途など、需要が今後世界的に大きく伸長するためで、第一段階として2005年春に能力を4,500トンへ引き上げる。すでに工事に着手。 (2)半導体封止材用オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂事業(年産7,500トン)は、本年10月、長春人造樹脂有限公司(台湾・台北市)へ事業譲渡する。これに伴い同事業に投入していた経営資源を表示材料事業分野に重点配分する。 (3)本年7月をめどに、組織の新設と名称変更を行う。情報電子材料分野の品質保証を一元的に管理・運営する「情報電子化学品質保証室」を新設。半導体プロセス材料事業部を「半導体・表示材料事業部」、電子材料事業部を「電子部品材料事業部」と改称する。 (4)光学機能性フィルムの研究を充実させ、部材や加工技術の開発スピードを加速、顧客志向の研究開発を一層効率的に進めるため、2005年春をめどに愛媛工場内に新研究棟を設立する。最新の試作機器、評価機器を導入。研究員も50%程度増員する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0603sumitomo.pdf |