| 2004年06月07日 |
| ポリオレフィンの需要、主力品種が全て順調な伸び |
| HDPEのフィルム用も異例の高成長 |
| 【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:なし |
ポリオレフィン3樹脂の4月の出荷数量は全て前年同月の実績を上回ったが、これには各樹脂の最大消費品種がめずらしく軒並み順調な伸びを遂げたことが大きく作用している点がこのほど明らかになった。 LDPEとHDPEの場合はフィルム用品種が、また、PPでは射出成形用品種がいずれも前年同月を上回っている。LDPEのフィルム用は4.6%増、HDPEのフィルム用は8.5%増、PPの射出成形用は2.5%増となっている。 この中で特に目を引くのは、HDPEのフィルム用が中国など海外から安価な製品の大量流入が続いているなかで8.6%もの高い伸びを遂げている点だ。3月は前年を10.4%下回り1〜3月期トータルも0.3%減であったが、4月は異例の大幅増となった。加工メーカーの間に先行きの供給に不安感が芽生えたせいではないかと見られる。 また、同樹脂ではコンテナー用が絶対量こそまだ小さいものの伸び率が54.4%の増加となっている点も注目される。ちなみに同品種の今年に入ってからの毎月の前年同月比は、1月が26.3%、2月が44.5%、3月が87.5%となっている。4月に入ってもなお衰えを見せていないわけだが、その背景は同樹脂メーカーも掌握できないで入る。コンテナー用については、絶対量でHDPEをはるかに上回るPPも順調な伸びを遂げている。1〜3月期は30.4%増となり、続く4月はそれにはおよばないもののの9.1%増で同樹脂の中ではダントツの高い伸びを示している。 LDPEのフィルム用の伸びは、農業向けと重袋向けがともに11%台の大幅伸張となったことによるもの。もっとも産業材の包装向けも4%弱の安定した伸びを遂げている。 このように両PEのフィルム用が当初の関係者の予想を上回る伸びを示したのとは逆にマイナス成長に転じたのはPPのフィルム用品種だ。OPPもCPPもIPPも全てが前年同月を下回ってトータルでは4.1%減となっている。4ヶ月振りの前年割れである。PPフィルム各社が打ち出した値上げ分をコンバータ各社が製品価格に転嫁しようとしていることに対して食品メーカーが強く抵抗しているためではないかと見られている。 |