2004年06月18日
セノン、遠隔カメラでの監視システムを開発
動画とパソコンを組み合わせ、録音と通話も
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:キヤノン、ソニー

 監視カメラの動画をパソコンと組み合わせて複数の遠隔地に配信し、画像を監視する「遠隔カメラでの監視システム」が登場した。このシステムでは録音と双方向通話もできる。製品化したのは警備保障のセノン(TEL/03-3348-5054)で7月から本格的に発売(商品名:ネットビジョン)する。

 同社のネットビジョンは、最大16台のカメラをパソコンに接続(1画面16コマ)、24時間監視できるのが特徴。16コマの画像を順次切り替えて表示したり、ポップアップ(拡大)することが可能。また、固定カメラが侵入者を検知すると、これを追尾する機能も持つ。

 MPEG4での画像圧縮が行われており、4チャンネルでの録音ができる。大容量ハードディスク(最大750GBのHDD)に長時間録画が可能(標準160GB)。指定エリア(ドア・道路など)の動きを後指定で検索したり、記録画像の改ざんを防止する電子透かし機能もつけている。つまり検証能力があるという。

 監視カメラはパナソニック、ソニー、キャノンなどいずれも使用できる。サーバーの価格は約80万円(標準)。

 同社では警備のカメラシステムというよりは、店舗、病院、工場、実験室、消防などの分野にも応用できるので、広く経営のツールとしても活用できるとしている。当面の販売目標は月20台。