2004年06月21日
出光石化、ゼオライト触媒による「アダマンタン」新プロセス開発 -
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:なし

出光石油化学(厩橋 輝男社長)は21日、ゼオライト触媒を使って、特殊化成品の一であるアダマンタン(商品名:出光アダマンタン)及び誘導体(商品名:アダマンテート)を製造する新プロセスを開発したと発表した。

アダマンタンは炭素数10の炭化水素化合物で、ダイヤモンドと同じ構造をもっている。誘導体は絶縁性、耐熱性、透明性などに優れているところから、同社では重点戦略商品として半導体関連材料、光学材料などのIT分野を中心に積極的に用途開発を進めてきた。

 半導体業界は、次世代製造技術であるArF(アルゴンフッ素)エキシマレーザー露光プロセスによる半導体の量産化を今年末には開始しようとしており、製造工程で使用されるフォトレジストの必須原料であるアダマンテートの需要に本格的な立上りが見込まれるなど中長期的な市場拡大が期待されている。

 出光石化は現在、ArFフォトレジスト用アダマンタン系モノマーメーカーとして、世界マーケットの約70%のシェアを有しているが、一層の供給安定性及びコスト競争力の強化を目指して、アダマンタンの新プロセス開発を進めてきた。この結果、ゼオライト触媒を使用した、世界トップレベルの競争力をもつ製造プロセスを開発した。

新製造プロセスの特徴は以下の通り。

(1) アダマンタンの原料に石油精製工程で豊富に得られる未利用留分を使用しているため、安定供給性に優れている。
(2) ゼオライト触媒を用いるため、処理が困難な廃触媒が発生しない(環境負荷少)。また、ハロゲン含有廃棄物も発生しない。
(3) 連続生産(従来はバッチ生産)による省力化プロセスのため、安定した品質での供給が可能である。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0621idemitsu.doc