2004年06月23日
PSジャパン、DICのポリスチレン事業を統合
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:PSジャパン、旭化成、旭化成ケミカルズ、三菱化学

 PSジャパン(東京都文京区、荒浪淳社長)の親会社である旭化成ケミカルズ、三菱化学、出光石油化学の3社は23日、大日本インキ化学(DIC)のポリスチレン事業を再編・統合することで基本合意した。公取委の承認を得たのち、10月の新会社発足をめざし、詳細を詰める。統合後の生産能力は、DIC・四日市の17万1,000トンを合わせて千葉、四日市、水島の3工場計61万6,000トンとなり、業界全社の能力(104万4,000トン)の60%に達することになる。

 ポリスチレンをめぐる事業環境は厳しく、平成10年に旭・三菱両社がエー・アンド・エム スチレンを設立したのに続いて、15年には出光のPS事業と統合してPSJを設立、設備の統廃合や合理化などに取り組んできた。

 しかし、需要業界の海外生産移転や、国内需要の長期低迷化、海外競合メーカーとの競争激化など、将来にわたって同事業を継続し、安定供給を図っていくためには、さらに徹底した合理化が不可欠と判断し、DICとの事業統合となった。

【新会社概要(予定)】
(1)事業内容:ポリスチレンの国内における製造、研究開発、販売(輸出を含む)
(2)統合の方法:DICのPS事業をPSJに営業譲渡することにより統合する。
(3)社名等:現行のPSJの社名、商標、本店等を継承する。
(4)統合実施日:平成16年10月1日
(5)資本金:60億円を予定(現在のPSJの資本金50億円)
(6)売上高:約600億円
(7)社長:旭化成から派遣
(8)従業員:4社からの出向(約220人)
(9)出資比率:旭化成 40%、三菱化学 20%、出光石油化学 20%、大日本インキ化学 20%

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0623asahikaseichem.doc