2004年06月29日
通商白書 「中国の成長リスク」など指摘
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:なし

 経産省は29日、「新たな価値創造経済へ向けて」との副題のついた、2004年版「通商白書」を発表した。「グローバル化の進展とマクロ経済の動向」「新たな価値創造経済と競争軸の進化」「新たな価値創造経済への移行と東アジア経済統合」の3章からなり、関係資料とともに動向分析や、問題点の指摘を行った。
 
 この中で、成長を続ける中国経済について、「中国経済が抱えるさまざまな成長リスク要因には、今後とも注視していく必要がある」と次のように述べている。
 
(1)中国経済は設備投資の拡大が主なけん引役となって高成長を持続しているが、一方で設備投資の急速な拡大による景気過熱化のリスクを指摘する向きも出ている。

(2)近年の世界経済における中国経済のプレゼンスの拡大に伴い、わが国をはじめとする東アジア各国・地域は、中国との経済的つながりを深化させつつあり、今後、中国の景気が調整・下降局面を迎えた場合、東アジア各国・地域に大きな影響を与える可能性がある。このため、中国の経済成長に影響を与え得る、中国が抱えるさまざまな成長リスク要因(国有企業改革、不良債権処理、所得格差問題、失業問題等)について、今後とも注視していく必要がある。

 また、東アジア地域との関係については、わが国との貿易緊密度がこの10年間で2倍に高まっているとし、「東アジア地域における経済的な統合の進展は、相互に補完し合いながら、わが国経済の豊かさと強靭性を達成するものである。また、この移行(相互補完関係の強化)に向けた取組みは、単にわが国経済の豊かさだけでなく、アジアそして世界において、新たな共存のあり方を模索する1つの理念となり得るものである」と、関係強化の重要性を強調している。