2004年07月13日
SMの出荷は6月も前年比9%増と好調を維持
内需の5%減を輸出の36%増がカバー
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:PSジャパン、日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が13日に集計したところによると、スチレンモノマー(SM)の6月の出荷量は前年同月を9%上回った。3ヶ月連続の前年同月超えである。
 
 ただし、前年同月を上回ったのは輸出が36%もの増加となったため。輸出は16ヶ月連続の前年超えである。中国の需要の拡大が大きな支えとなっている。一方の国内向けは、PSの生産減(13%減)が響いて5%減となっている。在庫は0.27ヶ月分と引き続き低水準にとどまっている。
 これに伴う4〜6月期の総出荷量は前年同期を8%上回っている。ただしこの場合も国内の減少を輸出の大幅増でカバーするかたちとなっている。内需は、PSの生産が昨年6月のPSジャパンの設備廃棄に伴う総生産能力の縮小や定修設備の増加によって11%減となったのが響いて5%の縮小している。それに対して輸出は、中国の需要の拡大によって32%もの増加となっている。
 
 この結果、1月から6月までのSMの出荷の累計は173万37トンとなった。前年同期を8%上回っている。うち、内需は100万8,554トンで1%減、輸出は72万1,483トンで26%増で、輸出の大幅増が出荷全体の拡大を大きく支えている点が浮き彫りとなっている。