2004年07月30日
ポリオレフィンフィルムの出荷、5月は今年初の前年割れ
製品値上げの影響か、6ヶ月振りにマイナス成長
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン、日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合は30日、同組合加盟のポリオレフィン・インフレーションフィルムメーカー198社の5月の出荷実績を集計した。それによると、総出荷数量は6万1,764トンで、前年同月の実績を2.3%下回った。今年に入って初めての前年同月割れである。6ヶ月振りにマイナス成長に転じたことになる。
 
 うち、LDPEフィルムは3万8,946トンで0.2%減にとどまったが、安価なPE袋の輸入が増え続けているHDPEフィルムは2万1,261トンで5.6%の減小となった。LDPEフィルムは6ヶ月振りの、またHDPEフィルムは5ヶ月振りの前年割れである。IPP(PPインフレーションフィルム)は1,57トンで11.2%減と大幅な落ち込みになった。どの品種の場合も、フィルム各社が原料樹脂の値上げに対応して製品値上げに踏み切ったことが少なからず影響したのではないかと見られている。
 
 しかし、1月から5月までの累計は前年同期を3.0%上回って32万4,281トンとなっている。うちLDPEフィルムは3.7%増の20万8,410トン、HDPEフィルムは2.4%増の10万7,740トンでともに前年を上回っている。IPPだけが3.4%減の8,131トンと不振。