| 2004年08月04日 |
| 住化、8月中に「ラービグ計画」のマスタープランを作成 |
| 誘導品はPEとPPのほかEGやPOも有力候補に |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は、サウジ・アラムコとの合弁で実現を目指す「ラービグ計画(石油精製・石油化学の合弁事業計画)」に係わる石油化学関連プロジェクトのマスタープランを今月末までに取りまとめる予定であることを3日明らかにした。宮脇一郎・同社専務が記者会見で披露した。 マスタープランの内容は、(1)すでに双方で基本的合意が成立しているエチレン、プロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレンといった主要設備の建設費とコストの予想(2)ポリエチレンとポリプロピレン以外に工業化すべき誘導品の種類(3)誘導品それぞれの販売見通し--等となる模様。ポリエチレンについては、L-LDPEプラント1系列とメタロセン触媒によるEPPE(易加工性ポリエチレン)プラント1系列の計2系列を建設する案をまとめることになる。設備規模はトータルで年産75〜90万トンとなりそう。ポリオレフィン以外の誘導品については、EG(エチレングリコール)とPO(プロピレンオキサイド)が有力候補という。 ラービグ計画については、現在同社とアラムコが05年末着工、08年第4・四半期完工を目途に共同でフィージビリティー・スタディーを実施中。当初はFSの終了目標を05年末に置いていたが、実際の作業が予想以上順調に進んでいるのでかなり早めに完了できそうという。 資金調達はプロジェクトファイナンスを柱に進めていく考え。ついては、フィナンシャル・アドバイザーの一員に三井住友銀行の参加も得ることにしている。なお、宮脇専務は、さきに一部のマスコミが、日本国内で投資のコンシーシアムを組む考えと報道した点について「あくまでも単独で出資する考えなので事実に反する」と説明した。 |