2001年11月05日
「産学連携」へ産構審小委、関澤、和田両委員がプレゼンテーション
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:富士通、三菱化学

 産学連携のあり方を議論しようという産構審の第2回小委員会は2日開かれ、委員の関澤義富士通会長、和田啓輔三菱化学顧問の両氏がそれぞれ企業の立場から技術革新への取り組みや経営戦略をテーマにプレゼンテーシヨンした。

 関澤氏はこの中で、富士通の研究開発への取り組みを紹介、さらに日本企業の研究開発投資として、研究費に占める基礎研究の割合が6%台と、米国の9%に比べて低いこと、また企業の大学への支出率が日本は0.6%のまま推移しているのに対し、米国は1.3 ~1.5%と高いこと、などの実情を説明した。また、政府に対してハイリスク分野への研究開発投資に対する支援などを求めている。

 一方、和田氏は三菱化学の経営戦略と研究開発を中心にプレゼンテーションした。この中で同氏は、21世紀の経営課題として「 新しい競争力と成長力の獲得」と」「新たな 企業観の取り組み」が重要とし、研究開発では、規模の後追いではなく、“独自の戦略”構築が求められると説いた。