2004年09月06日
三菱化学、アンモニア系製品事業を日本化成へ統合
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本化成、三菱化学

 日本化成(福島県いわき市、一万田道敏社長)と三菱化学は6日、12月1日付で三菱化学の硫酸、硝酸、硝酸塩類、オリウム、工業用硫安、アンモニア及び液体尿素に関する事業を日本化成に集約・統合すると発表した。

 三菱化学は今後も日本化成を三菱化学グループにおける無機事業の中核会社と位置付け、強化・発展に注力していく。日本化成は、コークス・アンモニア・肥料等を中心に事業展開を図ってきたが、1999年にコークスの生産を停止、2002年に肥料事業を三菱化学アグリ社に譲渡し、スペシャリティケミカルを中心とした高収益企業へと転換を進めてきた。
 
 両社のアンモニア系製品事業は現在、脱硝用アンモニア及びその誘導品である硝酸を中心にそれぞれ堅調に推移しているが、安価な海外品の流入など国内市場での競争は激化が予想されている。今回の事業統合により、最適生産・物流体制の構築など、生産・販売・技術面でのシナジー効果を期待している。

【事業統合の概要】
(1)三菱化学から日本化成へ統合・集約される事業の内容:現在三菱化学の無機事業部が所管する硝酸、硝酸塩類(硝酸アンモニウム、硝酸ソーダ、硝酸カリ等)、液体尿素のアンモニア系製品の製造・販売事業及び硫酸、オリウム等の無機製品の販売事業
◇当該事業の工場 ◇三菱化学: 黒崎事業所(福岡県北九州市)◇日本化成: 小名浜工場(福島県いわき市)
(2)期日:平成16年12月1日(予定)
(3)対価:約30億円(棚卸資産、固定資産(製造設備等)等の対価として)
(4)対象事業の業績(2004年3月期の三菱化学の業績):売上高 105億円◇営業利益 6億円

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=2575