2004年09月09日
エチレン装置の平均操業率、8月は98.5%に
前月を0.5ポイント、前年を0.1ポイント上回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:新日本石油、新日本石油化学、三井化学

 経産省化学課が集計したエチレンセンター各社の生産速報によると、8月の稼動エチレンプラントの平均操業率は98.5%となった。
 
 対象は、定修を実施した三井化学・堺の年産45万5,000トン(定修実施年の生産能力)設備と新日本石油化学・川崎の同40万4,000トン装置を除いた合計15基のエチレンプラント。前月に比べると0.5ポイント、前年同月に対比すると0.1ポイントそれぞれ高い。ちなみに、今年に入ってからの各月の平均稼働率は、1月=100.3%、2月=100.0%、3月=99.3%、4月=97.9%、5月=99.3%、6月=98.4%、7月=98.2%、8月(ただし速報)=98.5%--となっている。
 
 この結果、1月から8月までのエチレンの総生産量は505万4,400トンとなった。前年同期の実績を4.8%上回っている。同課が昨年まとめた今年トータルのエチレン生産見通しは744万トンで前年比は0.9%増というものであった。1〜8月累計の伸び率は、途中経過ながら当時の予想を大きく上回っている。