2004年09月14日
「台風18号の影響小さい」 化学各社の工場別被害状況
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:JSR、宇部興産、昭和電工、新日本石油、新日本石油化学、ダイセル化学、チッソ、電気化学工業、東ソー、トクヤマ、日本触媒、日本ゼオン、三井化学、三菱化学

 経産省化学課では、石化センターなど43社を対象に台風18号の被害状況について、ヒアリング調査を行っていたが、14日「大きな被害は殆ど出ていない」との結果がまとまった。「工業用水の不具合から一時停止」「停電により一時ダウン」などの報告は14社、15工場に及んだが、ほとんどは1〜3日で再開しておりプラント、機器類の被害はなかった。供給への影響も最小限にとどまったようだ。主な被害状は以下の通り。
 
◇三菱化学(水島):倉庫の一部が破損したが、工場の操業に影響なし。
◇三井化学(岩国大竹) :停電により一時停止。
◇昭和電工(大分):工業用水の不具合から一時停止。エチレン減産6,000トン。
◇宇部興産(宇部):建屋の壁に破損の被害。供給に影響なし。
◇新日本石油化学(川崎):FCCプピレンの海上輸送停止により一時操業ダウン。
◇電気化学工業(大牟田):停電により一時停止。
◇チッソ(水俣):停電(水力自家発)により一時停止。
◇ダイセル化学(網干):安全確認のため一時停止。
◇ダイセル化学(播磨):停電により一時停止。
◇JSR(四日市):一部建物に被害。
◇日本ゼオン(徳山):安全確認のため合成ゴム11基のうち8基が一時停止。
◇日本触媒(姫路):停電などにより一部停止。
◇東ソー(南陽):大型VCMプラントが停止し、内部クリーニングを終えて現在運転調整中。20日再開の予定。
◇トクヤマ(徳山):一部建物に被害。供給に影響なし。
◇日本ペイント(防府):停電により一部生産停止。