2004年09月17日
旭化成ケミ、11月からガスオイルのランニング試験へ
来年春以降は分解炉2炉で本格採用も
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ケミカルズ、ジャパンエナジー、昭和電工、新日本石油、新日本石油化学、三菱化学

 旭化成ケミカルズは、今年11月から水島工場内でガスオイルのランニング試験をスタートさせることになった。
 
 同工場内で稼動中のナフサ分解炉のうち、比較的重質のナフサを分解するために使っている2炉のうちの1炉を使用していく。ガスオイルはジャパンエナジーから供給を受ける。
 ランニング試験の結果、技術面で問題がなくかつ経済的メリットを享受していける見通しが得られれば、来春以降にガスオイルとナフサの双方の国際市況見合いで本格採用していくことになりそう。その場合は、合計2炉でガスオイルを分解していくことになる。物理的には、最大20%の使用比率にすることが可能という。
 同社のほか、新日本石油化学、三菱化学、昭和電工などのセンター会社が今年秋以降に相次いで既存のナフサ分解炉を使ってガスオイルの採用トライアルに乗り出す計画。