2004年09月28日
エプソン、高精細ディスプレイ搭載のデジタルカメラなど発表
10月から順次発売、インクジェット技術を大幅改良
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:セイコーエプソン

 セイコーエプソン(TEL/03-3340-2637)は28日、東京都文京区のドームホテルで、写真プリントに求められるすべての機能を一体化したフォト複合機「オールフォト・カラリオ」やデジタルカメラ、デジタルプリンタ、スキャナの新製品(新機種9)発表会を開いた。席上、草間三郎社長は「インクジェット方式でプリントする技術を大幅に改良した。ことしやや伸び悩んだ製品を来年に向けて進化させたい」と力強く語った。
 
 デジタルカメラについては大画面2.5型の高精細ディスプレイ「フォト・ファイン」を搭載し、撮影した画像を高画質で「観る、魅せる」フォト・ファイン・デジタル「L−500V」を10月下旬に発売(オープン価格だが4万円台の前半、年間4万台を予定)する。有効画素数500万画素、光学3倍ズーム。
「L−500V」の仕様:http://www.chem-t.com/fax/images/0928photpfine.TIF
 
 「L−500V」は約59万ドット、256ppiという高い精度によるリアルな高画質。これは透過型低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイを搭載したことによる。同日発表のインクジェット複合機器オールフォト・カラリオ「PM-A900」やマルチメディアストレージビューワフォトファインプレーヤ「P2000」にもこの液晶ディスプレイを搭載している。文字表示も高精細に描画されるとしている。
 
 フォト複合機オールフォト・カラリオは「PM-A900」「PM-A870」「PM-A700」の3機種と普通紙を使う「PX-A550」の4機種を10月7日から発売する。使いやすく、美しく、楽しく、色あせないをコンセプトにしている。価格はL判写真プリント一枚当たり、インク代、用紙代込みでPM-A900が23円、PM-A870が21.7円、PM-A700が17.4円(消費税込み)。手書合成シートが使え、CDからCDのコピー、高精細液晶でのプレビュー、手間なくプリントができる。PM-A870は好評のPM-A850の後継機。4機で年140万台の販売を予定している。
 
 プリンタは高解度5760dpiとさらに高画質になった3機種を10月7日から発売する。プレビューモニタ標準搭載のカラリオ・ダイレクト「PM-D770」と6色染料「つよインク」搭載のカラリオ・プリンタ「PM-G820」「PM-G720」。PCやメモリーカードからのダイレクトプリントができる。3機種とも画像と枚数を選ぶ印刷開始ボタンだけでプリントできる。合計年270万台の予定。
 
 スキャナは光学解像度4800dpi、デジタルICE(コダックの商標)を搭載したカラリオ・スキャナGT-X800と同GT-F600を10月上旬から順次販売する。合計年20万台を予定。