2004年10月05日
新日石、潤滑油事業の再構築計画決る
新日石加工の工場を閉鎖、新日精と合併
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:新日本石油、新日本石油化学

 新日本石油は5日、潤滑油事業部門を抜本的に強化するため、工場の閉鎖や子会社合併などの再構築計画を決めたと発表した。概要は以下の通り。
 
(1)新日本石油加工・東京工場の閉鎖 
 2006年度上期をめどに、新日石加工(副島正史社長)東京工場を閉鎖する。これに伴い同工場の潤滑油・グリース製造事業は、新日本石油精製・横浜製造所を中心に根岸、水島、和歌山、海南の各工場に移管。新日精横浜製造所は約70億円をかけて、潤滑油調合充填設備を新設する。

(2)新日石加工・新潟工場の閉鎖
 2006年度上期をめどに、新日石加工新潟工場を閉鎖する。同工場のソルベント(インキ溶剤)生産は、新日本石油化学・川崎工場に移管。新日石化学は約50億円を投資してソルベント製造設備を新設する。
 
(3)新日精と新日石加工の合併
 2006年度上期をめどに、新日精と新日石加工を合併する。なお、同計画の推進により、新日石グループは年間約22億円のメリットを見込んでいる。