2004年10月22日
東ソー、中国・PVC計画を22万トンに拡大、第2期計画前倒し
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー、丸紅、三井物産、三菱商事

 東ソーは、中国・広州市に年産11万トンのPVC(塩ビ樹脂)プラントを建設する計画を進めていたが、このほどプラント規模を22万トンに拡大することに決め、現地政府への再申請手続きを開始した。今春11万トンで申請したが、その後に決定した「設備投資規制」(PVCは年産20万トン以上)に適合させるため、第2期計画を前倒しすることにした。
 
 用地はすでに広州市南沙経済開発区に手当て済みで、今後当局の承認を得次第2系列、年産能力22万トンのPVCプラントを着工する。完成は予定より約半年遅れ2006年末となる見込み。
 
 同社では「2期計画にはすぐ着手する予定だったので、工場の設計などに大きな変更はない。販売計画の見直しは必要だが、工場の建設や運営には全く問題がない」(田代圓会長)といっている。
 
 また同社は、現地に日本側100%出資によるPVC製造・販売子会社「東曹(広州)化工有限公司」を設立することにしているが、合弁相手には三菱商事のほか、三井物産、丸紅などが有力とみられている。