2004年10月25日
ポリオレフィンの出荷、射出品種が高い伸び
フィルム用はLDPEとPPが前年並みにとどまる
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン3樹脂の9月の主要品種の出荷数量は、3樹脂とも射出成形用が前年同月に対して最も高い伸び率となった。各樹脂の射出成形用グレードの伸び率はHDPEが25.6%、PPが10.6%、LDPEが1.8%--となっている。LDPEの伸び率は他の2樹脂を大幅に下回っているが、同樹脂の中では最大の伸張率となっている。
 反面、フィルム用グレードの伸び率は、HDPEこそ5.0%と比較的高いもののLDPEは0.6%、PPは0.2%とともに前年同月並みにとどまっている。
 
 射出成形用では、HDPEとPPのコンテナー・パレット用の大幅な伸びが注目される。HDPEは79.2%、PPは30.5%それぞれ前年同月を上回っている。今年1〜9月の累計の伸び率もHDPEが66.9%増、PPが23.8%増とともに高い。
 これには、中国政府の通達によって中国向け各種物資の梱包用にプラスチック製軽量パレットが大々的に使用されるようになったことが大きく寄与している。HDPEのコンテナー・パレット用は12ヶ月連続の、またPPの同品種は15ヶ月連続の前年同月超えとなった。
 PPの射出成形の場合は、雑貨用も11.7%もの高い伸びを遂げている。1〜9月の累計も7.8%増の高率伸張だ。
 
 しかしそのPPも、射出成形用に次いで消費量の多いフィルム用品種については前年の実績を確保するのが精一杯であった。OPP用が5.0%減となったことが大きい。CPPも1.4%減と不振であった。LDPEの最大消費品種のフィルム用もPPと同様に伸び悩んだが、これは、多数を占めるL-LDPEの一般フィルム用品種が5.9%減となったため。その要因は、大手L-LDPEメーカーの減産にあるのではないかと見られている。
 一方のHDPEのフィルム用は6ヶ月連続しての前年同月超えとなった。中国をはじめとしたアジア各国からのPE袋の輸入が依然として活発であるにもかかわらず、極薄・強化フィルム用が4.5%伸びている点が注目される。同品種も6ヶ月連続の前年超えである。