2001年10月26日
バイエルとデュポン、ドイツにPBT8万トン工場起工
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:デュポン、バイエル

 バイエルとデュポンの両社は欧洲でエンジニアリング・プラスチックの1つであるPBT樹脂(ポリブチレン・テレフタレート)のベースポリマーを共同生産する計画を進めていたが、バイエルは26日、両社で合弁会社デュバイ・ポリマー社を設立するとともに、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州ユントロープにあるデュポン工場内に年産8万トン設備を起工したと発表した。完成は2003年、投資額は5,000万ユ-ロ強の見込み。PBT工場としては世界最大規模となる。

 PBTは自動車や電気・電子部品として年率7~9%の高い成長が予想されており、今回の共同生産につながった。

 新プラントで生産されるベースポリマーは両社が引き取り、それぞれコンパウンド加工して販売する。

 バイエルはエンプラ事業の展開に力を入れ、ポリカーボネート、ABS樹脂、SAN樹脂、PBT、PET、ウレタンなどをもっている。デュポンもエンジニアリング・ポリマーズ事業部門が熱可塑性ポリエステルやポリアセタール、ポリアミド、ポリイミド、液晶ポリマーなどの製造、販売を行っている。