2004年11月12日
DIC、PPSの増産体制を確立へ
コンパウンドに続きベースレジン設備も増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業

 大日本インキ化学工業(DIC)は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)コンパウンドの需要の拡大に対応してベースレジンの増産体制の整備にも乗り出した。

 同社では、愛知県・小牧工場のコンパウンド設備を今年1月に従来の年産1万トン能力から1万8,000トンに増強したのに続いて、茨城県・鹿島と千葉県・袖ヶ浦の両工場で稼動中のニートレジンの生産能力を今年8月に従来の合計同7,000トン能力から同8,000トン規模に拡大したばかりだが、さらに来年夏までに同1万トンへの増強を図ることになった。正月休みなり春の連休なりを利用して何度か手直しを実施することで狙いを実現していく構え。これによって、自動車用電装部品を中心に拡大を続ける見通しにある需要に的確に対応し、トップメーカーとしての事業基盤をさらに強化していきたいとしている。

 また同社では、よりコスト競争力に優れるニートレジンの新製法の開発にもかねてから懸命に取り組んでいる。狙いとおりの技術を確立できたあかつきにはさらに同1万トンクラスの新設備を建設することになると見られる。