2004年11月19日
中国の中海シェル石油化学(CSPC)、来年6-7月にも誘導品の試運転
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)
 シェルと中国海洋石油(CNOOC)の50/50 合弁会社の中海シェル石油化学(CSPC)は来年11月に80万トン/年のエチレン設備をスタートさせる予定だが、これに先立ち誘導品の試運転を来年6-7月に行うことが明らかになった。

 CSPCのコンプレックスは広東省恵州市の大亜湾で建設されているが、誘導品としてはSM 55万トン/PO 25万トン、LL/HDPE 20万トン、LDPE25万トン、PP 24万トン、MEG 32万トンなどがある。エチレン完成までの間は原料のオレフィンは外部から購入する。

 80万トン/年のエチレン設備は当初は輸入コンデンセート(天然ガスの採取・精製の過程で得られる常温・常圧で液体の炭化水素)を原料として使用する。中国海洋石油の12百万トン/年のリファイナリー完成後はナフサに切り替える。

 関係者によると、シェル技術ではクラッカーは重質油からナフサまで幅広い原料を使用できる。公称能力は80万トンだが、改造なしで100万トン以上のエチレンを生産できるという。