2004年11月19日
ポリオレフィンの出荷の累計が全て前年超え
国内の主力品種が軒並み順調な伸び遂げる
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン各樹脂の今年1月から10月までの出荷の累計は、いずれも前年同期を上回った。フィルム用や射出成形用等の最大消費品種が大きく成長したことで国内向け全体の出荷量が着実な伸びを遂げたことが最大の要因となっている。ただし輸出は、PPこそ前年並みにとどまったもののLDPEとHDPEが前年を下回っている。
 
 ポリオレフィン3樹脂の同期の出荷数量は、LDPEが前年同期比101.1%の151万6,304トン、HDPEが同102.2%の97万6,923トン、PPが同105.0%の247万2,080トン--となっている。PPを除くと伸び率はかなり低い。これは、LDPEもHDPEも輸出が前年同期を割り込んだことによるところが大きい。PPは25万7,038トンで0.4%増と前年と同じ水準を維持したが、LDPEは17万5,467トンで3.2%減となり、HDPEにいたっては13万9,613トンで15.5%もの縮小となった。
 
 反面、国内向けは年初の関係者の予想に比べ順調な伸び率となっている。LDPEは134万837トンで1.7%増と比較的小幅の伸びにとどまっているが、HDPEは83万7,310トンで6.0増、PPは221万5,042トンで5.6%増といずれも高い伸びを遂げている。
 注目されるのは、LDPEを含めて3樹脂とも主力品種が順調な伸びを示している点だ。LDPEのフィルム用品種は71万 6,252トンで4.0%増、HDPEのフィルム用品種は29万8,158トンで4.0%増、PPの射出成形用は129万4,520トンで6.5%増--となっている。値上げが続いたため、春以降9月まで先行需要が発生したことが要因と分析する向きが関係筋には少なくないが、一般景気の回復基調とともに実需も少なからず拡大したと見ることができそう。