2004年12月14日
ダイヤニトリックス、アクリルアマイドを値上げへ
来年1月11日出荷分からキロ20円引き上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:ダイヤニトリックス

 アクリルアマイドのトップメーカーであるダイヤニトリックス社は14日、アクリルアマイドの国内価格を来年1月11日出荷分からキログラム20円引き上げると発表した。アップ率は5〜7%となる。

 今回の価格修正は、最近では今年4月の同27円アップに続いての2度目となるもの。前回同様に、プロピレンやアンモニアの価格の高騰に伴うアクリロニトリルのコストアップ分を製品価格に転嫁するのが狙い。これまでは様々な合理化策の展開でコストアップ分を極力カバーしてきたが、それも限界に達して採算が急速に悪化してきたため再値上げするほかなくなったと説明している。

 現在同社は、黒崎と横浜の両工場でアクリルアマイドを製造しているが、原料プロピレンの確保が容易でなくなっており、このため価格修正が実現できない場合は減産を実施せざるを得なくなるという。なお、同社の現有設備能力は黒崎工場が年産4万5,000トン、横浜工場が同2万トンの合計6万5,000トンとなっている。