2005年01月13日
三井化学の広東省のPPコンパウンド工場が完成
2月に試運転入り、4月から営業運転を予定
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ、ホンダ、三井化学、三井物産

 三井化学が中国に新設した自動車用PPコンパウンド会社「三井化学複合塑料(中山)有限公司」が広東省中山市郊外で進めていた同コンパウンド工場の建設工事がほぼ完工した。今月末までに仕上げの工事を完了、2月に試運転に入る予定。営業運転の開始時期は4月下旬からとなる見込み。
 
 今回完成したPPコンパウンド工場の生産能力は年1万5,000トン。当面はホンダの広東省工場向けを中心に生産、来年以降は同じく華南にも進出するトヨタ向けにも供給していく計画。同社の中国におけるコンパウンド生産拠点は、三井物産や東レなどとの合弁企業「上海三井複合塑料有限公司」に続いてこれが2つ目。
 中国以外の地域では、日本のほか米国、メキシコ、タイの3カ国でも量産工場を稼動中。また欧州では専業企業に製造を委託してもいる。これらの生産拠点のうちのタイの工場では現在、年産8,000トンの増設工事が進められており、今年6月には完工の予定となっている。その結果タイの総設備能力は同4万8,000トンとなる。また、その結果、全世界の同社グループのコンパウンド設備能力は同44万4,000トンとなる。わが国のPPメーカーの中ではダントツの規模だ。
 
 続いて同社では、中国の北部やロシアにも資本進出して世界全体にネットワークを構築することを検討中。