2005年01月17日
米国のプロピレン価格、42セントに定着
史上最高値に張り付く、需要家の中には減産も
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況)
【関連企業・団体】:エクソンモービル

 米国市場でプロピレンの新価格が定着してきた。エクイスター、シェルケミカル、エクソンモービルなどが昨年12月に打ち出したガロン当たり42セントへの引き上げが市場で受け入れられてきたことによる。
 
 これで、米国におけるプロピレン価格は2ヶ月連続して大幅値上げが実現したことになる。現在の価格は、昨年10月の平均価格に比べて7セント高となっている。史上最高値ということになる。トン当たりに換算すると930ドル弱というのが現在の価格だ。昨年秋に欧州で頻発したエチレンプラントのメカニカルトラブルによって、米国内でもプロピレンの需給バランスが一気にタイト化したことが急騰の最大の要因と見られる。
 
 これに伴い、ANメーカーなどプロピレン誘導品メーカーの間では採算維持のため当面のプロピレン購入量を縮小して製品の減産に踏み切るところも出始めている。このままいくと、対中国輸出量を減らす誘導品メーカーが相次ぐことにもなりそう。