2005年01月31日
シンテック、ルイジアナ新工場計画が具体化
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:シンテック

 米ルイジアナ州の地元紙は、信越化学の米子会社シンテックが新しい塩ビ一貫工場をルイジアナ州イバビル郡プラクミンの南の元アッシュランドケミカルの工場敷地に建設することを決めたと伝えた。

 同計画は、信越化学が昨年12月に発表したもので、塩素45万トン、ソーダ50万トン、VCM75万トン、PVC60万トンを二期に分けて建設する。第一期は塩素30万トン、ソーダ、33万トン、VCM50万トン、PVC30万トンで、2006年末建設完成を目標としている。投資額は総額で10億ドル(1000億円)。同社は立地をPVC工場がすでにあるテキサス州かルイジアナ州にするとしていた。ルイジアナ州の既存プラントはプラクミンの北のアディスにある。

 シンテックは現在のアディス工場を建設する前にルイジアナ州コンベントで電解からの一貫工場の建設を計画したが、環境問題を理由に反対を受け、アディスでのPVCのみの建設に計画を変更した経緯がある。今回は工場建設に2000人、建設後は150人の雇用が見込める上、その他の面でも地元経済に好影響を与えるとして誘致合戦が行われていた。