2005年02月14日
PE袋の国内メーカーの出荷が引き続き好調
HDPE製レジ袋は6ヶ月連絡で前年を上回る
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合の集計によると、同組合加盟のフィルムメーカー193社によるPE袋の昨年11月の出荷量はHDPE製品もLDPE製品もともに前年同月の実績を上回った。HDPE製のレジ袋は6ヶ月連続の、また同じHDPE製のごみ袋は4ヶ月連続の、そしてL-LDPEを含むLDPE製のごみ袋は5ヶ月連続の前年同月超えとなっている。
 
 注目されるのは、HDPE製のレジ袋とごみ袋がともに2けたの伸びを遂げている点だ。前者は11.2%増、後者は13.5%増で、いずれも月単位では史上最高の伸び率となっている。また、数量も史上最大規模に達している。
 もっとも、11月の総出荷量の多くは、大手フィルムメーカーが中国やアセアン諸国における自らの生産拠点から国内に持ち込んだ製品によって占められていると見られる。

 これら3種類のPE袋の11月の総出荷数量は、LDPE製ゴミ袋が前年同月比101.0%の4,464トン、HDPE性レジ袋が同111.2%の1万4030トン、HDPE製ごみ袋が同113.5%の2,851トンの合計2万1,345トンである。一方、11月のPE袋全体の輸入通関数量は前年同月比114.4%の4万0744トンで、国内メーカーの輸入を含む総出荷量を大きく上回っている。この状態が早い時期に逆転する可能性はほとんどないと見られる。
 
 なお、これらPE袋の昨年1月から11月までの出荷の累計はLDPE製ごみ袋が前年同期比102.6%の4万6,567トン、HDPE製レジ袋が同102.6%の13万1,079トン、HDPE製ごみ袋が同106.4%の2万9,159トンとなっている。