2005年02月15日
中央化学、米国でプラ製食品容器増産へ
子会社「C&Mファインパック」の設備を4割弱拡大
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:中央化学

 プラスチック製食品包装容器大手の中央化学は、米国における同包装容器の生産体制を40%弱増強することになった。
 
 現在、同社80%、三菱商事20%の共同出資会社「C&M FINE PACK(C&Mファインパック)」がインディアナ州フォートウエインで年産1万6,000トン設備を稼動中だが、供給力が不足する見通しとなったため同2万2,000トンに増強する。総投資額は3,500万ドル(約37億円)の見込み。

 最新の原反シート設備と成形ラインを持つ新工場(敷地面積6,503平方メートル)と新倉庫(同1万5,653平方メートル)を建設する。今年9月に建屋を完成、来年1月には第1期分として3,000トンの増設を完了し稼動開始する。第2期工事は07年4月末完工の計画。
 
 C&Mファインパックが生産しているのは、中央化学が独自に開発した低発泡スチレンシート製容器「シーファイン」や電子レンジ対応の複合容器「CT」などの高機能型プラ製食品容器で、米国では年率20%前後の成長をみせているという。

 同社の売上高は、今回の増強工事が完了する07年には、現在の6割増、1億5,800万ドル(165億円)となる見込み。