2005年02月18日
丸善石化、MEK年産17万トンに増強 来年5月
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:丸善石油化学

 丸善石油化学は、MEK(メチルエチルケトン)の需要が好調なため、千葉工場の製造装置を増強することになった。現有年産14万トン設備を手直し(反応工程)増強により17万トンに拡大する。工事は来年5月の定修時に実施する。

 MEKは、低沸点溶剤として印刷インキ、樹脂加工分野を中心に幅広い用途をもっているが、最近は東南アジアを中心に海外からの引き合いが増え、工場はフル稼働が続いている。

 
 同社は1982年、丸善石油(現コスモ石油)から年産4万9,000トンのMEKプラントを譲り受けて同事業をスタート。その後S&Bや増設を重ね、現在1系列年産14万トンと、アジアにおけるトップ・メーカーとなっている。

 MEKは、ほかに国内では東燃石油化学(販売はエクソンモービル)と出光興産の両社が生産している。生産能力は東燃石化(川崎)年産9万5,000トン、出光(徳山)4万トンで、3社合わせた供給能力は27万5,000トンとなる。