2005年02月21日
エプソンがカーオーディオに有機ELパネル
来年夏から「S1D13702」を量産へ
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営)
【関連企業・団体】:セイコーエプソン

 セイコーエプソンはカーオーディオに有機EL(エレクトロルミネッセンス)を使用したコントロールLSI26万色対応の「S1D13702」を開発、来年夏から量産を開始することになった。サンプル価格は1,000円を予定している。

 S1D13702は昨年から量産をはじめた有機ELコントロール「S1D13701」をさらに高性能化した製品。高速表示、重ね合わせ表示などに対応でき、2画面分のレイヤー制御を可能にしたことで、256ピクセル×64ライン×6bpp(26万色)の表示パネルで快適な動画表示ができるとしている。

 また、これを用いることにより、メインCPUへの負荷が軽減し、有機EL表示システムを容易かつ安価に実現し、開発工数を削減した。

 カーオーディオの表示には従来、液晶が使われてきたが、バックライトが不要で、動画表示に向いている有機ELパネルを使うことによって、さらなる市場の拡大が見込まれる。

 エプソンはカメラ付き携帯電話でのモービル・グラフィック・エンジンシリーズが、表示コントローラLSIの重要製品と位置づけているが、S1D13702もこれと同じ扱いにする意向。
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