2005年02月22日
新日石化学、BZの3月の輸出価格を1,070ドルに
2月比200ドル高で主要需要家と交渉開始
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:新日本石油化学

 新日本石油化学は22日、アジアの主要需要家に対するベンゼンの3月輸出価格をトン当たり1,070ドルに引き上げる方針を決め交渉を開始した。同社は、2月の輸出価格を1月より210ドル高の870ドルに引き上げて決着したが3月はこれをさらに200ドル値上げすることにした。
 
 ベンゼンの需給バランスは、SM(スチレンモノマー)向けやPH(フェノール)向けを中心に世界各国で需要が拡大している中で大手ベンゼンメーカーの定修が3月に集中することから各地で一段とひっ迫の度合いが強まりつつある。

 すでに国際スポット相場はトン当たり1,000ドルの大台に乗っており、これに連動するかたちで米国の3月のコントラクト価格(US/CP)も2月のガロン当たり312セントを大幅に上回るとみられている。

  また指標となるアジア・スポット価格(FOBコリア)は、2月17日のトン992.5ドルから18日は同1,022.5ドルと上昇傾向を強めているという。