2005年03月02日
ナフサのスポット価格が各地で急騰
昨年12月初頭のレベルに戻る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(海外、市況)
【関連企業・団体】:その他

 ナフサの国際スポット相場が再び急上昇しはじめた。エチレンセンター筋の調べによると、日本向けの今週週明けの契約もしくはオファー価格はトン当たりC&F462ドルで、1週間前に比べると約25ドル高となっている。1ヶ月前に対比するとおよそ48ドルの上昇となる。昨年12月初頭とほぼ同じレベルに戻ったことになる。
 
 先週12週間の平均は約450ドルで、前週の平均を21ドル上回っている。昨年11月最終週の平均の453ドルいらいの高水準となった。
 
 また、北西欧のCIF価格も同じように急反発している。今週明けは435ドルで、1週間前を9ドル、1ヵ月前を30ドル上回っている。先週の平均は437ドルで前週より23ドル高となっている。
 
 いずれも、原油のスポット相場の反発に連動するかたちとなっている。ただし、上昇率はナフサの方が高い。中国で大型石油化学プラントが3月下旬から相次いで稼動することもあって、原油以上に先行きの需給バランスに逼迫観が市場に出てきていることが少なからず作用していると見る向きが多い。
 
 日本向けの2月中の契約価格はC&F約430ドルで、1月をおよそ24ドル上回ったが、このままいくと3月の平均はさらに高いレベルとなる。