2005年03月03日
中国の汎用樹脂の輸入、1月も全体に低調
日本品も過半が前年を下回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(実績/統計)
【関連企業・団体】:その他

 中国による汎用樹脂の輸入通関数量は、前月に続いて1月も低調であった。合計8品目のうちL-LDPEとPSを除く6品目が前年同月の実績を下回っている。
 LDPEの44.2%減、PP-C(PPコポリマー)の44.8%減、PVC-Hの31.8%減が特に目を引く。8品目全てが前年割れとなった前月ほどではないものの、多くの樹脂が12月に続いて大幅に前年同月を下回っている点については樹脂業界の多くが軽視できない傾向と捉え、成り行きを注目している。ただしL-LDPEは前月の4.7%減から一転して28.3%増となっている。PSは1.8%増で、これも前月の5.25減からプラス成長に転じている。
 
 一方、多くの樹脂の国別構成比のトップは依然として韓国品と台湾品が占めている。韓国品はHDPE、PP-H(PPホモポリマー)、PP-Cの3品目で、また台湾品はPS、ABS、PVC-H(塩ビホモポリマー)の3品目でそれぞれランク1位を占めている。残る2品目のトップはLDPEがマレーシア品、L-LDPEがサウジアラビア品となっている。
 日本品は、L-LDPEが12月の17.5%減から前年比36.8%増へと大きく変わったのに加えて、PP-Cは2.6%増とプラス成長を維持、またPVC-Hは0.9%の微増ながらプラスに転じたが、他は多くが逆にマイナス成長になった。ランクはPVC-Hが第2位、PP-CとABSが第3位、LDPEが第4位、PP-Hが第6位、L-LDPEとPSが第8位、HDPEは第9位--となっている。

【関連ファイル】
中国による汎用樹脂の1月の輸入量
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1109834636.xls