2005年03月04日
BP/上海石化のエチレン装置、18日にオイルイン
中国のエチレン総生産能力720万トンに
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:その他

 大手商社筋によると、中国のBP/上海石油化工公司(SECCO)は18日に新設エチレンプラントに通油し、試運転に入る予定となった。
 
 生産能力は年90万トンで、中国では最大規模。この結果、同国のエチレンの総設備能力は720万トンとなった。ただし、SECCOの新設備が商業運転に入るのは5月上〜中旬になるのではないかと見られている。

 SECCOでは、エチレンプラントに先行する形ですでに誘導品のポリエチレン、ポリプロピレン、スチレンモノマー、アクリロニトリルの各装置を完工し現在試運転中。それぞれの年産能力は、PE(L-LDPEとHDPEのスイングプラント)が60万トン、SMが50万トン、PPが25万トン、ANが26万トンとなっている。
 
 これに続いて、BASF/揚子石油化工公司が4月末、南京に同60万トン能力のエチレンプラントを立ち上げ試運転に入る予定となっている。同40万トンのLDPEプラント、同30万トンのEG装置、同25万トンのオキソプラント、同16万トンのアクリル酸設備も同時に完工の見通しである。
 
 相次ぐ大型エチレンプラントの完成により、アジア地域におけるナフサの需給バランスは一段と逼迫することになりそうだ。