2005年03月14日
中国政府、ANの揚子江流域輸送禁止措置見直しか
【カテゴリー】:海外(行政/団体、環境/安全)
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)
 既報の通り中国政府は昨年6月、環境保護の強化と輸送の安全の確保を理由に、アクリロニトリル(AN)の揚子江流域輸送禁止措置を取るとともに、陸上輸送についてもトン当たり10ドルの課徴金を課したが、業界筋によると、政府はアクリロニトリルを「猛毒」と指定すべきかどうか、揚子江流域の輸送禁止を続けるべきかどうかの追加テストをコンサルタントに委託した。

 現在2つのテストは完了しており、最後のテストが完成すれば、政府は環境レポートを出すことになっており、結果が良好であれば、揚子江流域の輸送禁止が緩和される可能性がある。

 江蘇省鎮江でABS樹脂を生産している奇美実業(Chi Mei)や、国喬石油化学(Grand Pacific Petrochemical)などの台湾メーカーが、これによるコストアップの影響を大きく受けている。両社は他のアクリロニトリルの供給者とともに中国政府に対して、禁止措置の廃止を訴え続けている。彼らは危険物の輸送は陸上輸送の方が船輸送よりも危険であると主張している。

<参考> 2004/06/29 「中国、アクリロニトリルの揚子江流域輸送禁止の影響」
     http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=13937