2005年03月24日
新日石化学、BZ価格を4月も引き上げへ
トン1,200ドルで内外の需要家と交渉開始
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:新日本石油化学

 新日本石油化学は、ベンゼン(BZ)の4月の価格をトン当たり1,200ドルに引き上げることにして国内外の主要ユーザーと交渉を開始したことを24日明らかにした。月内に決着したい考え。
 
 同社はBZの3月の価格のうち、1月から月極め・先決めに移行した輸出分については2月より同190ドル(21.8%)高の1,060ドルに引き上げたが、4月分は輸出分も国内向けもともに同1,200ドルとすることにしたもの。3月分に対しては同40ドル(13.2%)値上げとなる。実現すると輸出分は3ヶ月連続の値上げとなる。
 
 トン当たり1,200ドルが通った場合の4月の円単位の国内価格は、為替を3月1〜24日の平均と同じ1ドル=104.82円と仮定するとキログラム当たり130.8円ということになる。国内向けの価格は3月までは四半期単位で決定されてきており、この1〜3月期の価格は同101.2円であった。
 4月からは輸出の場合と同様にアジア相場リンクの月極め・先決め方式に改められることで需要家各社の同意を得ており、今回の交渉で仮に同社の希望がそのまま通ると、4月の価格は1〜3月期より同29.6円の値上がりとなる。