2005年03月30日
新日石化学、4月のBZ価格を1,115ドルにアップ
3月比55ドルの値上げで主要需要家の同意得る
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:新日本石油化学

 新日本石油化学は30日、ベンゼン(BZ)の主要需要家との間で4月のBZの納入価格をトン当たり1,115ドルとすることで合意したと発表した。
 
 3月分の決着価格は同1,060ドルであったので、4月分は同55ドルの値上げとなる。2月分に対しては同245ドル、1月に対しては同455ドルそれぞれ高い。
 同社の4月分の打ち出し価格は同1,200ドルであったが、アジアのスポット価格を代表する韓国の直近のFOB価格が同1,100ドルとなっていることから上げ幅を縮小した。
 
 これに伴うキログラム当たりの国内価格は124.3円となる。1,115ドルにフレート分として同5ドルを加えた価格に為替レートの107円を乗じてさらに各種インランドチャージ分として同4,500円を加算して算出した。国内向けについては、3月までは四半期単位で価格を決めてきたが、4月からは"アジア相場連動の月極め・先決め方式"に改めることで需要家各社の同意を取り付けており、今回がその新方式に基づく値決めの最初のケースとなる。なお、1〜3月期の価格は同101.2円であった。