2005年03月30日
新日石化学、パラキシレン4月価格は前月据置きで決着
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:新日本石油化学

 新日本石油化学は30日、パラキシレンの4月価格が大手需要家との間で、3月と同値のトン当たり1,010ドルで決着したと発表した。原油・ナフサ市況の高騰を背景に、前月比40ドル高の1,050ドルを打ち出していた。

 PTAメーカーは、アジアのパラキシレン需給がPTAプラントのトラブルから一時的に緩和気配を見せていること、川下のポリエステルメーカーが、採算の悪化から減産を強いられていることなどを理由に、パラキシレンの値上げに強い抵抗を見せていた。

 新日石化学では、ポリエステルの需要は一時的にはともかく、基調としては中国を中心に堅調な伸びを示すと見ており、パラキシレンの需給も再びタイトに転じると予想している。