2005年04月01日
中国の樹脂輸入、2月は全品目が前年を割り込む
値上げに対する加工企業の買い控えも影響か
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社の調べによると、中国による合成樹脂の2月の輸入通関数量は汎用樹脂も機能性樹脂も全てが前年同月の実績を下回った。全品目が前年同月割れとなるのは最近では極めてまれなケース。しかも、縮小幅が全体にこれまでになく大きい点も注目される。LDPEの57.5%減、PVC-Hの54.8%減、PAチップの69.8%減、POMの46.2%減、PPの40.6%減--などが特に目を引く。また、1月との累計も全ての品目が前年同期を下回っている。この場合も多くの品目が前年を大きく下回っている。
 
 こうした事態の背景について大手商社筋の間では、(1)1月以降に海外各国が打ち出した値上げに対して多くのトレーダと加工企業が買い控えに踏み切ったこと(2)昨年12月の契約数量が当時のトレーダーや需要家筋に広がっていた先安観の影響で大幅に縮小したこと--の2点を大きな要因として挙げる向きが多い。
 しかし、3月以降の輸入については商社によって見方が微妙に異なる。中国市場の懐の深さや最近の在庫水準から推して輸入量は着実に回復すると見る向きがある反面、BP/上海石化やBASF/揚子石化の大型樹脂設備の新設をはじめとした中国国内における活発な新増設と輸入価格の高騰に対する反発から当面の回復は期待できないと指摘するグループも少なくない。
 こうした中で、わが国の樹脂メーカーが中・長期展望に基づいてどういった輸出戦略を考えていくかが注目される。
 
 中国による今年1〜2月の合成樹脂の輸入通関実績は別表の通り。

【関連ファイル】
中国
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1112325759.xls