2001年10月10日
ノーベル化学賞に野依名古屋大学教授
【カテゴリー】:行政/団体
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 2001年のノーベル化学賞に名古屋大学の野依良治(のより・りょうじ)教授が決ったという10日のニュースに、化学業界は沸き立った。

 授賞理由は「触媒による不斉合成反応の研究」、米国モンサント社の元研究員ウイリアム・ノーレス博士、同スクリプス研究所のバリー・シャープレス教授の両氏とともに3氏に贈られると発表されたが、日本人の化学賞受賞は1981年の故福井謙一京大名誉教授、昨年の白川英樹筑波大名誉教授に続いて3人目、化学業界にとっては白川博士に続く2年連続の快挙となっただけに喜びはひとしおといったところだ。

 野依教授は、化学業界では有機合成化学協会の会長をつとめたこともあり研究内容や業績は広く知られている。昨年は文化勲章を受章、また化学分野では最高の賞といわれる米国化学会のロジャー・アダムス賞など国際的な賞も数多く受けてきた。

 父親は鐘淵化学工業の元専務、野依金城氏。兵庫県出身、京大卒。63歳。自宅は愛知県日進市。