2005年04月06日
日本ユニカー、PEのグレード数を3割り削減へ
9月末までの実現目指し、需要家に説明開始
【カテゴリー】:経営(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ユニカー

 日本ユニカーは、4〜9月の半年間でポリエチレンのグレード数を30%縮小することになった。関係需要家各社に品種ごとに計画内容を説明、同意・納得が得られた品種から順次削減していく。
 
 同社の現在の工業化品種は、HP-LDPEとL-LDPEの合計で470〜480種。これを9月末までに330〜340種まで減らすことになる。機能や品質が比較的似通った汎用フィルム用品種の統合を主体に実現していきたい考え。一方の高機能・高付加価値型の品種も、工業化に踏み切って3〜5年経過しながらなお見込み通りの成長を遂げるにいたらず、また今後にも期待が持てないグレードはこの半年内に順次生産を打ち切る構え。
 
 同社がPEの本格的なグレード削減に乗り出すのは今回が初めて。PE業界全体でもこれだけ高い削減率を目標掲げて実行に踏み切った例はあまりない。狙い通り行けば、PE全体の生産効率が大きく引き上げられることになろう。