2005年04月11日
日立マクセル 「水銀・鉛ゼロ」の酸化銀電池を商品化
【カテゴリー】:新製品/新技術(環境/安全)
【関連企業・団体】:日立マクセル

 日立マクセル(赤井紀男社長)は11日、負極材料で微量に使用されている水銀・鉛をゼロにし、さらに長期保存性を確保した、酸化銀電池を開発したため、05年央から順次発売すると発表した。07年中には酸化銀電池すべてを水銀・鉛ゼロにする。

 酸化銀電池は正極に酸化銀、負極に亜鉛、電極液にアルカリ水溶液を材料とした一次電池で、主に時計などの電源として使用されている。これまでは長期信頼性を確保するため、微量の水銀及び鉛が防食剤として使用されていた。

 今回開発した酸化銀電池は、負極集電体防食技術の開発や新たな亜鉛合金の採用により水銀・鉛の使用ゼロを実現、従来と同等の長期保存も可能とした。環境配慮型の新商品として、今夏から発売開始する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1113209766.pdf