2001年10月10日
ポリオレフィンフィルムの出荷、8月は再び前年比大幅減
LDPE一般フィルムが特に不振
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン、日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合が10日に集計したところによると、同工業組合加盟のポリオレフィンインフレーションフィルムメーカーによる8月の総出荷数量は217社合計で6万2,065トンとなった。前年同月の実績を5.3%下回っている。7月の実績は前年比1.8%減にとどまったが、8月は再び大幅な前年割れとなった。
 
 この結果、1~8月の累計は52万3,545トンで、前年同期の3.0%減となった。景気全体の後退、特に電機・電子産業の不振が大きく作用してのものと見られる。

 8月の品種別の出荷実績では、主力のLDPEフィルムの一般包装用が6.6%もの減少となっている点が注目される。これには、過去数年着実な伸びを続けてきた電機・電子部品を中心とした産業包装分野の需要が今年春以降急速に縮小してきたことが大きく影響している模様。
 一方、輸入品の圧力が強いHDPEの強化薄肉用は0.5%の減少にとどまっている。国内需要自体が依然として底堅いためと見られる。1~8月の累計でも2.7減と健闘している。
 詳細は別表の通り。


http://www.c-nt.co.jp/data/po/2001film.html">2001年ポリオレフィンフィルム出荷実績(表)
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