2005年04月14日
日本ユニカーはPEの値上げを表明
5月16日納入分から15円以上、EEAは20円以上
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品(市況)
【関連企業・団体】:日本ユニカー

 日本ユニカーは14日、同社が企業化している各種ポリエチレンの販売価格を5月16日の納入分から再度引き上げる旨を明らかにした。
 
 対象は、LDPE(高圧法低密度ポリエチレン)、L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)、EVA(エチレン酢ビ)コポリマー、EEA(エチレンエチルアクリレート)コポリマー--の各樹脂。 上げ幅は、LDPE、L-LDPE、EVAコポリマーがそれぞれキログラム15円以上、EEAコポリマーが同20円以上--となっている。
 
 値上げに踏み切ることにした理由については、当面のナフサ価格が従来のキロリットル当たり3万3,000円どころから3万8,000〜3万9,000円に上昇するのが必至となってきたのに伴ってエチレン価格のさらなる高騰が避けられなくなってきたこと、アクリル酸エチル、酢酸ビニル、ブテン1、ヘキセン1--等の副原料の価格が大幅に引き上げられてきたこと--等によって採算の確保が困難となってきたため、と説明している。
 EEAコポリマーの上げ幅を他のポリエチレン以上のレベルに設定したのは、副原料の価格がこの1年で約3倍にも跳ね上がっていて、その分をこれまで十分に転嫁できないできているためと述べている。