2005年04月19日
上海浦東新区、国際産業都市で中国モデルに
異なる機能別に張江ハイテクパークなど4区
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 上海市の浦東新区は優位な主幹産業をより強化することによって、上海市の先進製造業を世界レベルに向上させ、国際化を進めるとともに、近代サービス業の拠点、創造と創意産業の拠点に成長させる方針を打ちだした。とくにサービス産業では金融、物流、情報、商業貿易とコンベンションの5つに重点を置くことにしている。

 浦東新区は90年に国家クラス開発区に指定されて、スタートした。揚子江入り口の黄浦江東岸に位置している。面積556平方キロ、常住人口240万人で上海市人口の17%を占める。GDPが過去15年間に毎年19%成長、04年は1,789億元(1元は13円)となった。輸出額は323億ドルで市全体の50%を占めた。すでに外資の投資額は04年末までに256億ドル(契約ベース)を超えている。日本からは4.7億ドル。

 中国政府は84年の開放いらい、上海市では虹橋など3つの経産技術産業開発区を認めた。90年4月になって近代化産業建設のモデルとして浦東新区を発足させた。そして異なる機能を持つ特別区として(1)陸家嘴金融貿易区(2)金橋輸出加工区(3)外高橋保税区(4)張江ハイテクパークの4つを配置した。

 (1)は前述のように金融、貿易などの近代サービス業を重点的に育成。また創造・アイディア産業、会計・弁護士・コンサルティング業、教育・スポーツ・リゾート・イベント業に集中させる。

 (2)から(4)は張江ハイテクパークを中心に金橋と外高橋の両区を結びつけ、まず国際的な「浦東半導体産業基地」をめざす。さらに多国籍企業の地域本部を現在の43社から100社に拡大、研究センターも誘致する。10年に行われる上海万博に併行して、イベント産業も育成する。

 浦東新区には日系としてシャープ、オムロン、京セラ、資生堂、小松製作所、日本通運、三共、三菱商事、NEC、キヤノン、松下電器産業、ソニー、三菱電機などが進出している。
また、外資系ではGM電子、コダック電子、シーメンス、ローズマウント、ゼロックス、ボッシュ、デルフィ、インテル、LG、IBM、アルカテル、ハネウェル、デュポン、ロッシュなど。

 なお、上海地区の電力不足、人手不足が指摘されているが、05年は最大で電力1,900万kwが不足する見通し(総需要1億kwを見込む)で対策を講じている。給与は一般で昨年10%ほど上昇、月平均2,033元(2万6,430円)となった。