2005年06月08日
PBT各社「応訴」見送りへ、中国のアンチダンピング調査
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ウィンテックポリマー、大日本インキ化学工業、東レ、ポリプラスチックス、三菱化学、三菱レイヨン

 中国政府(商務部)が6日、日本と台湾産の輸入PBT(ポリブチレン・テレフタレート)に対して、アンチダンピング調査開始を発表したが、日本の各メーカーは冷静な受け止め方をしており、応訴を見送る公算がつよい。
 
 中国への同樹脂の輸出は、数量的にも比重が小さく、国内需要も増加傾向にあるところから、今後は国内市場の伸びや第3国への輸出でカバーできるとしている。応訴することによる、煩雑な手間や出費を避けたいとする「大人の判断」もあるようだ。
 
 PBTは、わが国ではメーカー5社(合計能力は年産17万3,000トン)が生産しているが、透明性・耐熱性・機械的強度にすぐれたエンジニアリングプラスチックとして、このところ需要は電気・電子部品や自動車部品分野を中心に好調な伸びを見せている。
 
 財務省によると、わが国から中国への同樹脂の輸出は、03年1万5,000トン、04年1万9,000トンで全生産量の10〜15%程度。中国側とは関税番号が一致せず、中国側の資料によると日本からの中国の輸入は03年2万9,800トン、04年3万6,000トンとなっている。

一方、経産省化学課によると、国内のPBTメーカーは現在、三菱化学(年産能力7万トン)、ポリプラスチックス(5万トン)、ウインテックポリマー(2万2,000トン)、東レ(2万2,000トン)、三菱レイヨン(5,000トン)、大日本インキ化学(4,000トン)の5社で、合計能力は年産17万3,000トンとなっている。
 

【関連ファイル】
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1118219277.tif