2005年06月09日
海南省海口市が生物医薬と観光に重点、熱帯気候生かす
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 中国海南省の省都・海口市が日本からの企業誘致と資金導入を呼びかけている。同省は88年に中国最大の経済特別区として認められた。以来、海口には17年間に外資企業674社が進出、49億ドルが投入され、急速に発展している。市では今後、熱帯の気候を生かした観光業と生物医薬産業に力を入れる方針。
 
 日系企業は04年12月までに217社が進出して5億2,000万ドルを投資した。海口のGDPは対前年比13.2%増の252億8,000元(1元は13円)となった。工業では生物医薬、機械、電子、ゴム化学、紡績・化学繊維、飲料食品などが大きく伸びている。医薬企業はここ数年の間に16社から85社に増え、GDPの10%近くを占めるまでになっている。
 
 日本企業では海南マツダ、NECが進出している。日系企業は工業ばかりでなく、海淡水養殖、農業栽培、海洋漁労、水産物加工、観光、不動産などの分野で幅広く活躍している。
 
 優遇措置として市では海洋、植物資源が豊富で薬剤や抗がん剤の原料、汚染のない海洋生物などが採れるので、これを提供できる。天然ガスや不動産、観光でも開放している。そして投資手続きの簡素化やサービス、低い税率(所得税15%など)、保税区の提供、ビサ不要の入国(21カ国)など。
 
 産業開発区は市内に建設中の国家ハイテク産業開発区(4.67平方キロ)と隣接の海口薬谷基地(海口駅へ8キロ、海口港へ3キロ、海口美蘭空港へ30キロ)、自動車工業区、製薬工業区がある。西に離れて他県だが、紡績工場(シンロン)、化学工場(チェンマイ)など。
 
 海南省全体(面積3.54万平方キロ、人口818万人、GDP790億元)では西部の洋浦経済開発区に年産600万トンの製油工場、西南部の東方化学工場に同60万トンのメタノール工場、楽東ガス田(埋蔵量600億立方メートル)。全省に広がる中国最大の天然ゴム生産基地(海南農墾、年産23万トン)もある。観光都市として知られる三亜市は省の南側先端にある。
 
 鉄道は広東省湛江市から海をわたって海口に入り、海南省西側鉄道路線として三亜に達している。高速道路は省の海岸を一巡している。また国道も東側、西側、省央と三本通っている。海南には海口美蘭と三亜鳳凰の二つの国際空港があって国内外200の路線と繋がっている。
 
 日本とも不定期だが11本ある。発電容量は179万キロワットあり十分。省ではいま天然ガス化学、石油・石油化学、紙パルプなどの10大プロジェクトを作成中である。